2026年1月〜3月に読んだ技術書まとめ
はじめに
今年から「月に1冊は技術書を読む」という目標を立てて実行してきた。
ここ数年、技術書を買っても積読になりがちだったのを改めようと思い、2026年の目標のひとつに設定した。 また、生成AIでのリサーチはその時々には最大瞬間風速を叩き出すが個人的にはあまり血や肉になっている感覚がなく、昔からの学習方法である本を読んで手を動かすというのが自分にはまだ合っているように感じている。
1月から3月の第1四半期が終わったので、この3ヶ月で読んだ本を振り返える。
読んだ本
1. 入門モダンLinux

著者: Michael Hausenblas / 出版社: オライリー・ジャパン
Linuxを初めて触ってからおそらく10年は経っており、学生時代は研究に、今は業務で使っているが、特に最新情報をキャッチアップするということはせずに漠然と使っていた。
体系的にバーっと情報をインプットするのは良いことだった。流石に知っていることが多かったが、タイトルの"モダンLinux"についても少しは知ることができた。
特に良かったのがモダンなUnixコマンドの紹介で、未だに netstat や ifconfig を打ってしまいがちな自分には刺さった。
以下のリポジトリにモダンなUnixコマンドがまとめられている。
https://github.com/ibraheemdev/modern-unix
2. 実践Claude Code入門

著者: 西見 公宏, 吉田 真吾, 大嶋 勇樹 / 出版社: 技術評論社
きっかけはCODE BLUEで知った、DFIRとClaude Code・MCPを連携させて調査するという活用事例。業務・プライベートともにClaude Codeは日常的に使っているが、より深く使いこなしたいと思って手に取った。
LLMを使った開発にも、それなりのテクニックが必要だとあらためて気づかされた。実際に自分でVibe Codingをやってみると欠陥が多く、構造化してドキュメントに落とし込むことの重要性を痛感している。
スペック駆動開発 (Spec-Driven Development / SDD) という概念をこの本で初めて知った。仕様書を「信頼できる情報源」として、コーディングエージェントにコード生成を委ねる開発手法で、AIにも人間にも意図が伝わりやすい開発環境を実現するというもの。
コーディングエージェントの課題として「過去の指示を忘れる」「意図通りに動かない」「外部連携が難しい」の3点が挙げられており、それぞれの解決策としてコンテキストエンジニアリング、スラッシュコマンド・SKILL、MCPの活用が紹介されていてわかりやすかった。
まだ序の口な気がするので今後も勉強していきたい。
3. MCPサーバー開発大全

著者: 岡翔子 / 出版社: 技術評論社
業務でAI活用としてMCPサーバを開発しているので、一通り目を通しておこうという動機で購入。チェリーピッキング的に読んだが実になるものは多々あった。
漠然と「APIの開発に似ているな」と思いながらMCPサーバを開発していたが、通読してみると似ている部分も違う部分も多々あった。特にRESTとの設計思想の違い(RESTは「リソース中心」、MCPは「機能中心」)という整理はスッキリした。
また、MCPならではのテストの難しさ(LLMの非決定的な挙動をどうテストするか)や、APIキー管理・ロギングのベストプラクティスなど、実装で悩みがちなポイントがまとまっていてよかった。
4. セキュリティエンジニアの知識地図

著者: 上野宣 / 出版社: 技術評論社
セキュリティの仕事をしているので流石に知っていることが多く、少し流し読みで読んだ。
この手の技術系の書籍では珍しく、ソフトスキルの章にかなりのページが割かれていたのが良かった。技術・技術になりがちなので、定期的にこのような本を読んでバランスを保つのはいいなと思った。
またキャリアパスの章も今後のヒントになりそうだった。セキュリティの中でも特定の分野に偏りがちなので、全体像を俯瞰する意味でも読んで良かった。
まとめ
| 月 | 本 | 著者 | 読了日 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 入門モダンLinux | Michael Hausenblas | 2026/01/20 |
| 1月 | 実践Claude Code入門 | 西見 公宏 他 | 2026/01/27 |
| 3月 | MCPサーバー開発大全 | 岡翔子 | 2026/03/18 |
| 3月 | セキュリティエンジニアの知識地図 | 上野宣 | 2026/03/20 |
1月に2冊、3月に2冊という偏りはあったものの、4冊読めたので目標はクリアできた。
どの本も「なんとなく使っている・なんとなく知っている」ことを体系化する機会になった。特にClaude CodeとMCPまわりは業務で直結しているので、読書が実践に直接活きている実感がある。
4月以降もこのペースを続けていきたい。